畳表に使われるイグサの直径は約1.5mm。中の構造はハチの巣のようにたくさんの部屋があります。このため湿気をいっぱい吸うことができ、同時に健康に悪い二酸化炭素(NO2)やVOC(揮発性有機化合物)などの有害物質も吸着します。また畳床の素材の一つでもあるワラについても同じ様な性質があり、畳は天然の空気清浄器といわれています。 |
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畳のある和室の生活は、私たち日本人の将来の健康を支えると言っても過言ではないのです。
高齢者社会にあって、寝たきりのきっかけになると恐れられている骨粗鬆症の骨折予防対策として「和室の生活が理想」と厚生労働省長寿科学研究が発表しています。
たとえば畳の部屋で布団で寝る生活は、イスとの生活と異なって、畳に座った状態から立ち上がる動きや、朝晩の布団の上げ下ろしといった日常生活の動作が自然に足腰を鍛えます。骨量が増える高校生までの時期が特に重要となります。
大切な就寝は体圧を分散し背骨の曲がりを防止します。そして、畳表の感触は赤ちゃんやお年寄りの足裏を刺激して、脳を活性化します。また、万一の転倒時にもショックを和らげます。 |